トップページに戻る


少年リスト
   映画リスト(邦題順)   映画リスト(国別・原題)  映画リスト(年代順)

『オリバー・ツイスト』 (1999年版 ①) に戻る   (1999年版 ②) に戻る   (1999年版 ➂) に戻る

『オリバー・ツイスト』 (2007年版 ①) に戻る   (2007年版 ②) に戻る

『オリバー・ツイスト』 の 各作品ごとの比較

 (注意 : この表の 「あらすじ」 は、あくまで原作のストーリー展開の順に並べたもので、映画のシーンが この順番になっているわけではない

※最左欄の文字 → クリックすると、それに対応した各映画の該当場面を見ることができる
※表の最上欄の年号 → クリックすると、各映画の一連のシーンと解説を見ることができる(ただし、あくまでも原作の順番

 <解説> 下記の7本の映画で注目すべき点は、脚本の創造性。1948年版、1968年版、1985年版、2005年版には、「原作とほぼ同じ」という表記が大半を占める。1948年版は名匠デビッド・リーンの作品で、本格的な映画化という点では、原作に忠実なのはやむを得ないが、ロマン・ポランスキー監督の2005年版は何の新鮮味もない駄作。1985年版はイギリスBBC製作の6時間バージョン。原作そのままに作ることに意義があるとすれば、可としたい。1968年版は、名匠キャロル・リード監督によるアカデミー作品賞を取ったミュージカル。原作とずれているのは、1982年版、1999年版、今回紹介した2007年版。1982年版は原作を無視しただけの完全な駄作。1999年版はエクソンモービル名作劇場の30周年記念で作られた6時間26分の大作。全3部のうち、第1部は原作より過去の部分を、原作に数行書いてあることを元に創造して、「なぜ、こうなったか」を解明しようとした意欲的な作品。原作で曖昧だった悪役が鮮明に描かれ、その努力は多としたい。今回紹介した2007年版は、無機質といわれる主人公オリバーに、人間らしさを加えたらどうなるかを描いた意欲作。これもBBCで2時間56分。   

                        ※ No.1-9 は原作にないので、1999年版の要約
  原 作 ※ 1948 1968 1982 1985 1999 2005 2007
OT オリバー・ツイスト John H. Davies Mark Lester Richard Charles Ben Rodska Sam Smith Barney Clark William Miller
BB バンブル Francis Sullivan Harry Secombe Timothy West Godfrey James David Ross Jeremy Swift Gregor Fisher
DG ドジャー Anthony Newley Jack Wild Martin Tempest David Garlick Alex Crowley Harry Eden Adam Arnold
FG フェイギン Alec Guinness Ron Moody George C. Scott Eric Porter Robert Lindsay Ben Kingsley Timothy Spall
NC ナンシー Kay Walsh Shani Wallis Cherie Lunghi Amanda Harris Emily Woof Leanne Rowe Sophie Okonedo
BS ビル・サイクス Robert Newton Oliver Reed Tim Curry Michael Attwell Andy Serkis Jamie Foreman Tom Hardy
BR ブラウンロウ氏 Henry Stephenson Joseph O'Conor Michael Hordern Frank Middlemass Michael Kitchen Edward Hardwicke Edward Fox
MK モンクス Ralph Truman   Oliver Cotton Pip Donaghy Marc Warren   Julian Rhind-Tutt
RS ローズ     Eleanor David Lysette Anthony Keira Knightley   Morven Christie
MY メイリー夫人       Gillian Martell      
  原作との主な相違点





以下、「あらすじ」 の主なポイント
メイリー一家は存在しない。従って、強盗に入ったオリバーは保護されず、ロンドンに戻り、ビルが逃亡する際の人質となる 1948年版に似ているが、モンクスは登場しない (その方が、筋としては、逆にすっきりする) オリバーが「初仕事」で誤認逮捕される代表的なシーンがない。ブラウンロウ氏は、強盗に入る館の主 (オリバーは保護される)。原作と一番離れている 原作の忠実な映画化 (オリバーはメイリー夫人に保護される) 原作にない部分を創造しているが、その内容は原作の極めて短い記述を自由な発想で膨らませたもので、乖離ではない。原作に戻ってからは、メイリー一家は存在せず、ローズだけを登場させて簡略している (オリバーはブラウンロウ氏に保護される) 1968年のミュージカルとほぼ同じ構成 モンクス=ブラウンロウ氏の孫という大胆な設定。メイリー一家は存在せず、ローズだけを登場させて簡略している。ビルの逃亡シーンは拍子抜け
01 エドウィン・リーフォードとアグネス・フレミングが愛し合う (アグネスは、エドウィンが既婚者とは知らない) ━(なし) ━(なし) ━(なし) ━(なし) 原作で ごく簡単に触れられている ━(なし) ━(なし)
02 エドウィンがアグネス用に金のロケットを作らせる 原作で ごく簡単に触れられている
03 アグネスがエドウィンの子を身ごもる (エドウィンは、アグネスに別居中の妻がいると告白する) 原作で ごく簡単に触れられている
04 エドウィンは、遺産相続のためローマに向かう前、ブラウンロー氏にアグネスの肖像画を渡す 原作で ごく簡単に触れられている
05 エドウィンはローマに着くとすぐ病死する 病死ではなく、妻に毒を盛られ、ナイフで刺し殺される (妻と息子は、原作より、もっと早くからローマに来ていた)
06 エドウィンの残した遺言書はアグネスの産む子供が男児だった時に、特殊な条件がついていた 原作で ごく簡単に触れられている
07 パリにいた別居中の妻と息子はローマに急行し、遺言書を破棄し、遺産を奪う 夫を殺害し、遺言書を破る/しかし、夫は、ブラウンロウ氏にも郵送していた (財産はブラウンロウ氏が管理する)
08 エドウィンの死を知り、娘のアグネスがその子を宿していると知った父は、アグネスと妹のローズと共に田舎に身を隠す 原作で ごく簡単に触れられている
09 アグネスは家出をする 原作で ごく簡単に触れられている
10 アグネスは救貧院でオリバー・ツイストを出産し、死亡する 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
11 証拠となるロケットが、その場にいたサリー婆さんによって盗まれる 原作とほぼ同じ 盗ったのは婦長 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ サリー(もっと若い)は、手紙の郵送も懇願されるが、それも無視する
12 アグネスの妹ローズは、父の死後、農家に引き取られるが、その際、エドウィンの妻はローズを私生児だと嘘をついて貶(おとし)める 農家に引き取られるが、エドウィンの妻は関与しない
13 オリバーは、教区吏バンブルにより救貧院分院に預けられる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
14 ローズはメイリー夫人に引き取られる ブラウンロウ氏に引き取られる
15 9歳になったオリバーは、バンブルにより救貧院に戻され、委員会の面々に挨拶させられ、厳しい言葉をかけられる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
16 子供たちは空腹のため、「お粥をもう1杯」 を願い出る者をくじで決めることし、オリバーが当たってしまう 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 友達のため 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 自分の意志 (友達のためでもある)
17 オリバーは、「もう1杯下さい」 とお願いする 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
18 委員会はオリバーの行為に怒り、放逐を決める (その場にオリバーはいない) 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(叱咤ではない)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ オリバーは委員会に連れて行かれ、委員に対して反論もする
19 オリバーの年期奉公の引き取り手に、5ポンドを与えるという貼り紙が掲示される 原作とほぼ同じ 7ギニーで売ると言いながら連れ歩く (貼り紙はない) 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 5ポンドで買わせる
20 煙突掃除屋が名乗りをあげ、許可を与える治安判事がオリバーの懇願を聞き入れて拒絶する 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
21 葬儀屋のサワベリーがオリバーを仮採用で引き取る 原作とほぼ同じ 3ギニーで買う 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 2ポンドに値切って買う
22 葬儀屋に連れて来られたオリバーは、サワベリー夫人に嫌われ、犬の餌を与えられ、棺桶の隙間に寝させられる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
23 オリバーの 「悲しげな顔」 を気に入ったサワベリーは、オリバーを葬儀の供人にする 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(ここで、子役が交代する→オリバーは、数年間 葬儀屋にいたことになる)
原作とほぼ同じ
24 先輩の下働きのノア・クレイポールがオリバーの母親を罵り、オリバーは怒って反撃し、サワベリー夫人が激怒してバンブルを呼びに行く 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(バンブルは呼ばない)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
25 バンブルはオリバーの行為を、「肉を食べさせた」 ためと説明し、帰宅したサワベリーはオリバーを折檻する。翌日早朝、オリバーは店を逃げ出す 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(折檻なし)
原作とほぼ同じ
(バンブルはいない/折檻なし/救貧院に戻される)
原作とほぼ同じ 騒動の最中にモンクスが訪れ、その隙にオリバーが逃げ出す 原作とほぼ同じ サワベリーが来た時、暴れて逃げる
26 ロンドンまで70マイルを歩く。途中で、飢え死にしそうになる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
27 ロンドン北郊のバーネットでドジャーと会う 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ フェイギンとモンクスが打ち合わせ、待ち構えている 原作とほぼ同じ 会うのは、フェイギンの家の近く
28 ドジャーはオリバーをロンドン市内のフィールド・レーンにあるフェイギンの「根城」に連れて行く 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
29 その夜、フェイギンは、こっそり「お宝」を見て楽しんでいるところをオリバーに見られてしまう。一旦は怒るが、他意のないことが分かり許してやる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ モンクスがオリバーを見に来て発作を起こす。その音で目を覚ます 原作とほぼ同じ ビルがフェイギンを半殺しにしようとすのを睨んでいて、ビルに気に入られる
30 オリバーは、フェイギンと手下の子供たちによる「スリごっこ」を見て面白がる 原作とほぼ同じ 盗みは嫌だと断言する 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
31 オリバーは、ドジャーとチャーリーと一緒に「初仕事」に出かけ、本屋の前でドジャーが紳士からハンカチを盗むのを見て驚き、真相に気付く 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(財布を盗む)
原作とほぼ同じ ドジャーとチャーリーは盗んだ財布とハンカチをオリバーに持たせ、紳士にぶつける (逮捕させるための罠) 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
32 紳士は、オリバーが盗んだと勘違いし、声を聞きつけた大勢の人がオリバーを追いかける。オリバーは逮捕され警察法廷に連行される 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 振り向いた紳士に、ドジャーはオリバーが盗んだと告げる (同上) 原作とほぼ同じ 紳士がドジャーを指すが、群集は逃げ出したオリバーを追う
33 泥酔した判事は、オリバーを悪童だと決めつけ、体調が悪くて気絶しても有罪にするが、目撃者の本屋が駆けつけて証言し無罪となる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ その場にモンクスがいてほくそ笑む/駆けつけるのはブラウンロウ氏本人
34 オリバーは、誤解した紳士ブラウンロウ氏により、ペントンヴィル近くの邸宅に引き取られる。そこには優しい侍女のベドウィンさんもいた 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(モンクスはブラウンロウ氏の孫)
(ローズもいる)
35 オリバーは3日で何とか回復し、壁にかかった母アグネスの絵に惹かれる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 絵が出てくるのは、もっと後の郊外の館(オリバーは見ない) 原作とほぼ同じ 絵を見るのは、もっと後の郊外の館
36 オリバーが逮捕されたことでドジャーは強く叱られる。そこに現れたビル・サイクスは、妻のナンシーに裁判の結果を調べに行かせる 原作とほぼ同じ 叱られるだけで、調べに行く場面はない 原作とほぼ同じ ドジャーは巧くやったと報告する/チャーリーが、紳士に連れて行かれるオリバーを見ている 原作とほぼ同じ フェイギン自ら法廷に出向く
37 オリバーは、ブラウンロウ氏が借りていた本と本屋への借金を返すため、5ポンド札と本を持ってペントンヴィルの邸宅を出る 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 本はなくお金だけ/ナンシーが出した偽手紙を持っていく
38 オリバーは、待ち構えていたナンシーとビルに拉致され、フェイギンの根城に連れて行かれる。悲嘆にくれたオリバーに、ナンシーは強く同情する 偶然に出会う 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ ナンシーは、最初オリバーを邸に戻らせようとするが、そこにピルが現れる 原作とほぼ同じ ナンシーと会ったオリバーは、手紙を出したのがナンシーだと見破る
39 ブラウンロウ氏はオリバーの情報を求める記事を出し、たまたまロンドンに来ていたバンブルが邸宅を訪れ、如何に悪童だったかを話し、嘘が信じられてしまう フェイギンがポスターを破棄する 原作とほぼ同じ フェイギンの仲間の詐欺師が訪れ、悪口を並べる (これもフェイギンの罠)
40 オリバーは数日間閉じ込められるが、「盗む」ことに対する嫌悪感は消えない 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 監禁されたのは、道端の小部屋
41 オリバーは、ビルとナンシーの家に連れて行かれる。そこで、拳銃を突きつけられ、何があっても声を出すなと警告される 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(場所は路地)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ オリバーは、ビルに脅されても平気なので、ますます気に入られる
42 オリバーは、ロンドン西郊チャーツィーの館の小窓から中に送り込まれ、玄関の扉を開けようとするが、執事に見つかり銃で撃たれる 原作とほぼ同じ
(場所は「根城」の近く)
原作とほぼ同じ
(所有者はブラウンロウ氏)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 市内のブラウンロウ邸/逃げようとしてビルに撃たれる 原作とほぼ同じ
場所は「根城」の近く
43 ビルは、オリバーを連れて逃げるが、重傷なので途中で捨てて行く 撃たれず、ロンドンに逃げ帰る ビルは逃げる (撃たれたオリバーを館内に放置する) 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ ビルは川に落ち、仲間がオリバーを「根城」へ ロンドンまで連れ帰る(オリバーは「根城」に運ばれ、ナンシーが看病する)
44 バンブルは救貧院の婦長のコーニー夫人(未亡人)の部屋を訪れ、言い寄るとともに、夫人が呼ばれた隙に夫人の食器類を見て、結婚しようと決める 原作とほぼ同じ
(映画の冒頭に入る)
原作とほぼ同じ コーニー夫人でなくマン夫人 (原作では、救貧院分院の女性) 原作とほぼ同じ
45 コーニー夫人はサリー婆さんの臨終に呼ばれ、オリバーの母の最期の話を聞く。死んだ後、盗んだロケットの質札を奪う 奪うのは質札でなくロケット 原作とほぼ同じ 奪うのは質札でなくロケット 死ぬ前に、ペンダントと手紙を渡され、郵送を頼まれる
46 「根城」で、モンクスという謎の人物(エドウィンの先妻の息子)がフェイギンと話す (ビルと行かせたことを責め、スリにした方がよかったと言う) 最下部参照 最下部参照 最下部参照 最下部参照 最下部参照 最下部参照 最下部参照
47 気絶していたオリバーは、近くに見えた家に決死の思いで這って行く。しかし、そこは強盗に入った館だった 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
48 オリバーは最初執事により乱暴に扱われるが、ローズ(アグネスの妹)とメイリー夫人に気に入られ、手厚く保護される ブラウンロウ氏と姪のローズに保護される 原作とほぼ同じ メイリー夫人の家ではなく、ブラウンロウ館。いたのはローズとベドウィンさん
49 元気になったオリバーは、ロンドンのブラウンロウ邸を訪れるが、家を引き払って西インド諸島に行ってしまっていた 原作とほぼ同じ
(売却はしない)
ブラウンロウ氏がロンドンから館を訪れ、オリバーに会う
50 オリバーは田舎にあるメイリー夫人の別荘で、ローズたちと幸せに暮らす ブラウンロウ館で幸せに暮らす 原作とほぼ同じ
51 ローズが重い病気にかかり、オリバーがハリー・メイリー (ローズを愛しているが身分違いで結婚できない) 宛の手紙を出しに行った際、モンクスと出会う 原作とほぼ同じ
52 ローズが回復した頃、オリバーが、窓から覗くフェイギンとモンクスに気付き、悲鳴をあげる 原作とほぼ同じ
ローズは無関係)
原作とほぼ同じ ローズとオリバーの2人が目撃する/モンクスが姉を殺しにきた男だと分かる
53 ハリーは、ローズに思いを打ち明けるが、ローズは「私生児」なので迷惑をかけるとして断る。ハリーは、オリバーに手紙で様子を知らせるよう言い残して去る 原作とほぼ同じ ハリーの代わりにオリバーの怪我を治しに来た医者が恋人
54 バンブルは教区吏ではなく、コニー夫人と結婚し院長になっているが、夫人の方が我が強く、完全にお尻に敷かれ、馬鹿にされている 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(映画の最後から2場面のシーン)
55 モンクスは、バンブル夫妻と秘密裏に会い、25ポンドでアグネスのロケットを手に入れ、それを川に捨てて一切の証拠を消す ロケットは持ったまま 夫妻が、手紙の要請でブラウンロウ邸まで持参 コーニー夫人はロケットの存在を否定/後で、ブラウンロウ氏の前で白状 原作とほぼ同じ ロケットは捨てずに持っている コーニー夫人は40ギニーを要求するが、ペンダント、手紙のほか、戸籍簿まで破り取られ10ギニー投げ渡しただけ
56 強盗に失敗したビル・サイクスをフェイギンが3週間後に訪れる。ビルは金を要求し、ナンシーに取りにやらせる 原作とほぼ同じ 強盗に失敗したビル・サイクスが戻って来ないので、フェイギンが様子を見に来る。フェイギンはモンクスのことを口走ってしまう ビルがフェイギンに 「オリバーを殺す」 と言うのをナンシーが聞く
57 フェイギンと一緒に根城に行ったナンシーは、そこでモンクスに会う。モンクスとフェイギンは2人だけで話すが、ナンシーは盗み聞きする 盗み聞きするのは酒場 フェイギンとモンクスの話を路上で寝ていたナンシーが聞く 原作とほぼ同じ 一緒ではなく、後をつけていき、隠れて聞く 盗み聞きするのは酒場
58 ナンシーは、ビルに阿片を飲ませて眠らせ、旅館にいるローズに会いに行く (場所は モンクスから聞いた)。そこで、オリバーに対するモンクスの企みを打ち明ける ビルがオリバーを強盗に連れて行き、ナンシーはブラウンロン邸に行く ナンシーはすぐウィンダム・ホテルにいるメイリ-に会いに行く/オリバーとも会う 原作とほぼ同じ
(ホテルでなく館)
ブラウンロウ邸に行くが、留守なので追い払われる (阿片は不要) ブラウンロウ邸に行くが、留守なので追い払われる (阿片は不要) オリバーにブラウンロウの家のドアの色を聞き、ドアの下に手紙を入れる (オリバーの看病中)
59 ナンシーは、日曜日ごとの夜11~12時にロンドン橋を歩いていると言って別れる。ローズは、ロンドンに戻って来たブラウンロウと相談することにする 今夜12時、オリバーを連れて行くと言って別れる 翌日の夜11時、マーガレット桟橋で会うと言って別れる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(ローズは存在しない)
60 ローズは、オリバーと一緒にブラウンロウに会いに行き、大歓迎を受ける。ローズはモンクスのことを話し、今後の対策を決めて別れる 原作とほぼ同じ
61 ノア・クレイポールがサワベリーの金庫から盗みロンドンに逃走する。酒場でノアを見たフェイギンは仲間にしようと「根城」まで連れて来る 原作とほぼ同じ
62 ドジャーがスリの現行犯で逮捕される。裁判では悪口の限りを尽くし、傍聴席を沸かせるが、流罪(植民地送り)になる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 映画の最後の方で、フェイギンが処刑された後、ビルの犬を連れて「第2のサイクス」になる
63 最初の日曜の夜、ナンシーは出かけようとするが、ビルと、たまたまいたフェイギンに邪魔される。フェイギンはナンシーの態度を怪しみ、ノアに見張らせる 酒場での盗み聞きで怪しまれる/見張はドジャー 原作とほぼ同じ
(翌日/見張はチャーリー)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ フェイギンは様子が変なのでドジャーを行かせる
64 次の日曜の夜、ナンシーはロンドン橋でブラウンロウ氏とローズに会う。そして、モンクスの見つけ方を話す。ノアはそのすべてを聞いてフェイギンに報告する 匿名の手紙を出し、ロンドン橋でブラウンロウと会う オリバーを連れてブラウンロウに会いに行こうとして、ビルに捕まる マーガレット桟橋でブラウンロウ氏とメイリ-に会う/チャーリーは報告を渋る 原作とほぼ同じ 「次の日曜」ではなく、その夜/行くのはもう一度ブラウンロウ邸/見張はドジャーとチャーリー 「次の日曜」ではなく、翌日の夜/見張はドジャー 手紙を入れた夜、オリバーに自衛用のナイフを渡し、ブラウンロウ氏とローズに会いに行く
65 強盗の成果品を持ってきたビルに、フェイギンはナンシーの密告の話を誇張して話す。それを聞いたビルは、怒り狂って家に向かう ビルがオリバーを強盗(成功)から連れ帰った時 フェイギンはナンシーを訪れて責める/そこにビルが現れる 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ フェイギンが止めるを待たずドジャーが見たことを言ってしまい、後からそこにビルがいたと気付く
66 帰宅したビルは、ナンシーを棍棒で叩き殺す 原作とほぼ同じ 追ってきたビルに殺される 原作とほぼ同じ
(フェイギンは止める)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
67 ビルは田舎に向かって逃げるが、ナンシーの断末魔の幻覚に悩まされ続ける。そして、ロンドンに引き返すことに。邪魔な飼い犬を殺そうとするが逃げられる 原作とほぼ同じ
(犬のシーンのみ)
オリバーを背負って根城へ 原作とほぼ同じ
原作とほぼ同じ
(犬のシーンのみ)
原作とほぼ同じ オリバーを連れて田舎に行く
68 モンクスがブラウンロウ邸に連行される。モンクスは観念する シラを切り、逮捕される 連行されるのはホテル/シラを切る 原作とほぼ同じ
(シラを切る)
原作とほぼ同じ ブラウンロウ邸に戻ったところを拘束され、ペンダント等を押収される
69 フェイギンは「殺人教唆煽動罪」で逮捕される。ビルは仲間の1人の家に逃げ込む。その後、ビルの後を追ってきた犬に続き、警官隊と群集がやってくる 原作とほぼ同じ
(行き先は「根城」)
原作とほぼ同じ
(フェイギンは逃亡)
警官隊と群集は、犬と関係なくやってくる 原作とほぼ同じ ビルはフェイギンの「根城」に直行する/フェイギンは群集にまぎれて逃げる時、オリバーに見つかって逮捕される ビルはフェイギンの「根城」に直行する ビルがロンドンに戻って来た時、ナンシーの亡霊が気になり、オリバーを放す。ビルは下水道に逃げ込む
70 ビルは屋根の上に逃げるが、ロープを使って掘割に下りようとして、ナンシーの幻に慄き、バランスを崩して落下、首吊り状態で死亡する オリバーを人質にして逃げる/射殺される オリバーを人質にして逃げる/射殺される 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ フェイギンと2人で屋根近くの通路に登り、ビルは通路の欠損部を跳び越そうとして失敗、墜落死する オリバーを人質にして逃げる/足を滑らせて首吊り死する 下水道の中で首を吊って自殺する
71 フェイギンの裁判 裁判の場面なし/ドジャーと一緒にスリ団を再興する(62と同じ) 原作より詳しい/処刑シーンもある(原作にはない)
72 オリバーは、牢のフェイギンに会いに行き、書類 (モンクスから預かっていた手紙) のありかを訊き出す 原作とほぼ同じ
(モンクスについて訊くため)
原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ 原作とほぼ同じ
(祈るため)
73 ローズとハリー・メイリーが結婚、牧師館に母(メイリー夫人)と一緒に幸福に暮らす 原作とほぼ同じ
(夫人が謝罪)
ローズは医師と結婚する
74 モンクスの財産はオリバーと二等分(1人3000ポンド)。モンクスはアメリカに行き、散財し、投獄され、獄死する 署に連行される フェイギンの示唆で救貧院に行き、逮捕される 原作とほぼ同じ
(反省ゼロ)
年600ポンドを与えられ、南方のどこかで黒人女性と結婚し子供を設ける 廃嫡され、インドに追放される
75 バンブル夫妻は公職を追われ、最後は救貧院暮らしに落ちぶれる 公職追放のみ 公職追放のみ 公職追放のみ 公職追放のみ 原作とほぼ同じ
76 ブラウンロウ氏はオリバーを養子にし、牧師館の近くに引っ越し、メイリー家と親しく暮らす 原作とほぼ同じ
(ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(予感させるだけ/ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(予感させるだけ/ブラウンロウ邸)
原作とほぼ同じ
(ブラウンロウ邸)

 

モンクスが映画に最初に登場する場面

〔原作では、オリバーが最初に捕まった時、モンクスが顔を見て気付く〕
オリバーが「根城」に来た最初の夜に、なぜかモンクスが確認に来る モンクスは登場しない 賭けで勝ったものを「根城」に売りに来たモンクスが、来たばかりのオリバーの顔に興味を抱く オリバーが葬儀屋から逃げた直後に、葬儀屋を訪れる オリバーが生まれる9年前から、母親と一緒にいる (若い頃は、母の陰謀に反対の立場を取る) モンクスは登場しない オリバーが葬儀屋から逃げた直後、道路で町に行くモンクスを乗せた馬車とすれ違う
  モンクスが最初にフェイギンと会う場面

〔原作では、一緒にいたドジャーを見て、フェイギンに連絡をとる〕
同上 同上 同上 行きつけの居酒屋に、よく現れるモンクスに、フェイギンが興味を持つ オリバーがまだ葬儀屋にいる時、フェイギンから 「オリバーが生まれた町」 に行き、記録を捜すよう勧められる 同上 フェイギンに案内され、監禁され寝ているオリバーを見に行き、「死んでもらう」と言う (どうやって知り合ったかは不明)

 

ページの先頭へ